設備機器には製造ロットや製造年などの情報が銘板ラベルに記されていることが多くあり、この情報を元に修理の際のポイントを掴むケースが多くあります。製造ロットが変わると回路の変更が生じていることもありますし、配線の引き回しが異なることもあるなど、同じ設備機器でも製造年が変わると機能そのものは同じでも不具合の対策が図られていることも少なくありません。そのため、銘板ラベルに記されている情報は修理やメンテナンスなどで欠かすことができないものといっても過言ではないのです。屋外に設置してある設備機器も多いかと思われますが、屋外は紫外線の影響により様々なものを劣化させてしまう原因になる光です。
地球上には多くの紫外線が放射されているといわれており、この光は窓ガラスを通して屋内にも入るなどからも、仮に屋内に設置されている設備機器でも銘板ラベルに紫外線が当たるような場所にあれば刻まれている文字が消えてしまう、見にくくなることもゼロとはいい切れません。銘板ラベルが劣化する主な原因には、紫外線以外にも熱や水、薬品などの4つがありますが、この中で薬品は取り扱いに注意を図れば劣化を防止することは可能です。しかし、他の3つはすべて自然からの猛威によるもの熱は太陽熱、水は雨などのように屋外に設置する際には自然の猛威から設備機器を守るための対策も欠かせません。なお、文字が見えにくくなるまでに新しい銘板ラベルに交換するなども対策の一つといえましょう。