ケーブルを一まとめにする配線ダクトは、いくつかの素材に分かれて販売されています。ステンレスなどを使った金属製のタイプから、ホームセンターや100円ショップで販売されているプラスチック製のタイプなどがあり、グレードの高い素材では硬質塩化ビニルを採用しているタイプも入手できます。設置する場所により選び方も大きく変わるものなので、適材適所で素材を選ぶことは重要なポイントです。例えば個人宅の寝室や各居室内で使用するには、安価で販売されているプラスチック製でも十分に機能を果たすことができ、軽量素材になるので固定も簡単です。
一方で人の出入りが多い場所や、オフィス環境のように靴のままで入るスペース、店舗系での利用から屋外での利用を目的にしている場合は、配線ダクトは硬質塩化ビニル製を選ぶ方法で失敗を回避することができます。このタイプの素材には特徴があり、耐候性や耐熱性に優れている他に、耐薬品性能や耐油性にも優れていることをあげられ、殆どの場所で使うことに向いている素材です。硬質塩化ビニルの配線ダクトは、人による衝撃に強いことや自然気候にも強い性能を発揮できるので、屋外利用でも向いている傾向にあります。丈夫でありながら金属製にには見られない柔軟性も持たせていることも目立つ素材なので、設置を完璧にしても地震被害等により破損してしまうリスクも回避できるメリットがあります。
ある程度の柔軟性があれば、設置の際にも少しの曲がりが出来ても綺麗に修正できることも魅力です。