耐候性が高い銘板ラベルの素材とは?

工場内の設備機器の中には数十年も同じ製品が製造されているものもあるといわれており、その間には何度も回路変更や配線の引き回しなどが変更になり、保守や修理のためのマニュアルが製造ロットで振り分けされていることも少なくありません。これから修理もしくは保守を行う製品が、数冊あるマニュアルの中でどれを使えば良いのか、これを知るためには銘板ラベルに記されている製造ロットなどを見る必要があります。屋外に設置する設備機器の場合は耐候性を持つ銘板ラベルが使われることが多いのですが、長年設置したままにしていると耐候性が高くても文字が見えにくくなるなど劣化が生じることもゼロとはいい切れません。気候の変化への耐性のことを耐候性と呼びますが、銘板ラベルの素材には紙やフィルムなどの種類がありますし、中には金属プレートに凹凸の文字を刻むスタイルの銘板ラベルもあります。

紙やフィルムなどの場合は印刷で大量に作ることができるけれども金属プレートの凹凸はプレス機を使うなど印刷と比べると手間がかかる、コストが割高になりがちです。ただ、金属プレートに文字を刻む形のものはサビなどが生じる可能性があり、サビによる腐食は記載されている情報を見えにくくするなどのデメリットもあります。最近では、屋内や屋外でも使える、印刷ができるなどからもフィルム素材で銘板ラベルが作られることが多く、PETや塩ビ・ユポなどのフィルム素材は耐候性が高いといわれています。

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