塩化カルシウムの強い結束バンドを

様々な結束バンドがあるため、選ぶのに悩むかもしれません。複数のケーブルを結束することで綺麗にまとめたり、スペースを有効活用できるのが大きな特徴になっているため、扱いやすさや結束する強さなどに注目が行きがちですが、屋外で使用する場合は、塩化カルシウム対策の有無に注目してください。融雪剤の原料である塩化カルシウムは、凍結する温度0度から-50度戦後にまで下げる融雪効果が知られており、降り積もった雪にかけることで太陽光や気温の上昇による融雪を加速させるため、豪雪地帯の道路凍結やスリップ対策に利用されています。一方で塩分を含むため屋外にある鉄やコンクリートやケーブル類を劣化させるという負の側面もあります。

太陽光発電は屋根に直接ケーブルを接地するため、乾いた空気によって飛ばされた塩分や利用した融雪剤によって付着した塩化カルシウムにより、劣化しやすいという課題があります。そのため屋外で利用されるケーブルの多くが塩害に強いポリプロピレン素材を用いたカバーを利用しており、豪雪地帯に欠かせないものになっています。また結束バンドにも塩分対策はかかせません。太陽光発電では太陽パネルとジェネレーターを接続するケーブルをまとめるために結束バンドが活躍していますが、しっかりとまとめるだけの結束力に加えて塩害や真夏に降り注ぐ太陽光といった過酷な環境に耐えられる性能が欠かせません。

もし屋外でケーブルをまとめる結束バンドを利用する場合は、ポリプロピレン素材を用いたものをおすすめします。

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